■民間連合協定の工事請負契約約款を表紙に実施設計図一式を袋とじした製本を用意のうえ、できれば大安の日を選んで調印式を行います。
契約書には、契約する当事者、建築主と建設会社が署名捺印、支払条件、支払日、工期、などを記入し、監理者も署名捺印をします。
工事費は、3者合意の上、住宅の場合は多くの場合は3分割で、契約時、建て方時、完了時としています。契約時はウエイトを軽めに、実際の出来高に近くなるように設定します。
またこのときに税務上の対策について決定しておくと良いでしょう。
3者(建築主、設計監理者、建設会社)が揃う工事スタートの重要な日ですので、建築主さんは、工事をお願いする建設会社に対して特に注意してほしいことがあれば言いにくいこともこの際だからはっきりと伝えましょう。
工事開始時の近所への挨拶、工事中の近隣対策などを相談しておきます。
また大まかな工程も決めておきましょう。
工事工程は天候だけは予定に入れることが困難です、多くの場合遅れるといっても過言ではありません。
必要以上に建設会社を追い立てて粗悪な工事になることは避けなければなりませんが、もし家族の重要な行事(冠婚葬祭)を控えているようでしたら、間に合うのかどうかをはっきりさせておいた方がいいでしょう。
たとえ立場は発注者と受注者という契約上の上下関係があっても工事を完成させる目的においては同じ気持ちです。
お互いの立場を尊重しあい協力することを約束しましょう。
余談ですが日本にはこの点においては、すばらしい慣習があったのです。
白川郷の「結」などにみられる助け合い精神のような歴史をもっている日本人は、海の向こうからきた契約社会という四角張ったものをうまく包み込んでしまって欲しいと思うことがあります。・・・・わたしの街、揖斐川町には残っています・・・
またFAQには、工事請負契約の重要性や工事中の諸経費、請負金額以外の費用についても触れてありますので、参考にしてください。
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