ここでは総予算としてのおおまかな全体像が解るように整理しておきます。
1.工事中にかかる費用
工事中の諸経費参照
2.建築のための諸手続の費用
確認申請手数料で申請料、中間検査料、完了検査料、(地域によっては開発許可手数料、建築許可手数料、農地転用許可手数料、道路占用申請手数料、水路占用手数料など)
3.住宅ローン、フラット35など融資を利用する際の建築設計審査申請費用
必要な場合のみで任意です
4.国からの補助申請、新築エコポイント申請、長期優良住宅支援制度申請、省エネ関連諸申請
必要な場合のみで任意です
5.設計事務所の設計監理費
契約システムによっては2.や3.4.の一部が設計監理費に含まれている場合があります。
6.仮の住まいや建築物の借用費
7.家具などの備品の預かり料や購入費、引越しの費用
8.建設会社との契約外となりうる既設建物の解体費用、上下水道の加入金、電気、電話、有料放送などの加入金(電力会社への申請費用は工事請負契約金に入っている場合が多いようです)
9.税金
税金の種類としては印紙税、登録免許税、不動産取得税、消費税、固定資産税、都市計画税があります。
建物の請負契約による消費税は、契約金に含まれており、建築会社より納められます。
10.保存登記費用(必要があれば抵当権設定を行う)
個々についての具体的金額は、ケースによって開きがありますので書きませんが、
例えば、絶対に掛かる費用として建設会社との請負契約費用の他に (1.工事中に掛かる費用=1)と (2.建築のための諸手続の費用=2)、(7.家具などの備品預かり料や購入費、引越しの費用=8)、(9.税金(建物の建築行為による消費税を除く)=6)、(10.保存登記費用=1)です。
ここで建設会社との請負契約費用を100とすれば、その他の1.2.7.9.10.を合計して118くらいです。
ケースによって掛かる費用は、(3.住宅ローン、住宅金融公庫などを利用する際の費用、4.国からの補助申請費用)をプラスすると、118+5で123、(4.設計事務所の設計監理費)をプラスすると118+10で128となります。
(6.については不確定で計算に入れておりません。)
建設会社との請負契約額2000万円(消費税を含む)の住宅新築工事で、約2600万円を予算として考えていなければならないという計算になります。
あくまで大まかな計算」ですからお断りしておきます。
|