■建築主さんは仕上段階にならないと理解できる範囲内の評価もできないのと、
設計段階で充分練ってきたつもりの要望も、現場が見える状態になってきて初めて実感がわいてきたのか、「おっしゃってたのはこういう意味だったんですね?!」と、
果たして受け入れていただいたのかどうか解らないリアクションで困惑することもあります。
これからは、完成へ向かって建物に肉付けしてゆく時期です。
設計段階で決定したことを思い出して、実際現場で見ていただきながら打合せを進めてゆきます。
設計時にお見せした見本類の色決めを工程進捗に合わせて行ったり、空間の大きさや雰囲気を設計時点で使用したパースを見ながら現場で照合、説明したりします。
全ての設計内容を把握して我々と契約されたわけではなく、設計者のセンスの見せ所でもありますから、
どうしても建築主さんが見本の色を決めなければならないというわけではありません。
ほとんどの見本を監理者が決めて、確認の打合せだけで完了した現場もありました。
なかには「生理的にこの色だけはやめてほしい」などと絶対監理者には踏み込めない判断も存在しますので、確認作業だけは行います。
■屋根下地工事
下地の納め方・屋根断熱材の取付方法のチェック
■屋根工事
瓦葺きなどの場合は素材吟味、割付の検討、瓦種類の決定
■床下地工事
床暖房などとの取合い・床組み強度のチェック
■設備配管工事
さや管ヘッダー工法・基礎との納まり・メンテナンススペースのチェック
■外壁下地工事
通気層・外張断熱材の納まり・構造用合板・金物の使用方法のチェック
■内部電気配管配線工事
マルチメディア対応、スイッチコンセントパネルの高さ・仕様チェック
■外部建具サッシ取付工事
床壁取合い部気密納まりチェック、細部部品の種類決定、動作確認、ガラス種類決定
■外部板金工事
■外壁仕上工事
仕上状態・防水シーリングチェック
■内部下地・造作・内壁建て起こし工事
枠納まり・軸組施工図確認決定・・・・・性能表示をとる場合内装検査が必要です
■内部仕上工事
クロス見本選択決定、張り方チェック
■畳・建具採寸
畳素材見本決定、建具使用材料決定、製作図確認決定
■雑工事
キッチン製作図確認決定、屋外付帯施工図確認決定
■塗装工事
外壁色決定、木材種類により塗装法選択
■左官工事
ケイソウ土色種類決定
■家具工事
組立図製作確認決定
■外部配管配線工事
電気容量確認、引込方向決定、アンテナ受信検査
■建具取付工事
動作状態チェック
■カーテン・ブラインド工事
カーテン縫製方法、見本決定
■清掃クリーニング
個々の工事の様子はALBUMに詳しく書き込まれていますので参考にしてください。
|