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私たちがこれまでに設計し現場監理をしてきた住宅や建築を紹介します。
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風を感じるオール電化
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「部屋は明るくしてください」という要求が多くあります。
明るいという感覚は、温度に対する感覚と共通点があり室内に明るい部分とくらい部分、
寒い部分と寒くない部分が混在していると特に体感がはっきりしてくるようです。
当然といえば当然です、特に寒さ対策は室内の温度差を無くすことによりかなり快適な状態を
作れることは誰でも知っている定石で、どんなプランの住宅でも壁や屋根、
開口部の性能をコントロールすれば一定のレベルは確保できますが、
明るさは体感的にも個人差が計りきれずに苦労することがあります。
明るさにメリハリをつける意味で、朝に明るい日差しが差し込む窓、陽の高くなった昼間には、
暑さを持ち込まない窓、夜は必要に応じて明るい部分とそうでない部分の使い分けを
雰囲気作りと掛け合わせて考えるなどの工夫でかなり解決するようです。
これらは人間の感覚が許容できる一定の幅をもって環境に順応するという能力のお陰です。
とりわけ精神衛生的にも朝に明るい日差しを持ち込むことを考えに入れる暮らし向きは、お奨めします。
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ダイニング上部に位置するトップライトに差し込む日差し
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1階と2階の通気孔
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無垢材の香り
ある日の現場打ちあわせでの出来事をご照会します。
木造の現場では木材の端材が「ゴミ」として出ることがあります、
これは当然のことですが偶然を生み出すこともあるのです。
木材は不純物を含んでいないので、暖炉やたき火の焚き物には最適です。
建て方の後に残った端材がゲートボール練習場へ冬の暖をとる燃料として嫁入りしてゆきました。
近所の方が暖炉の焚き物に持ってゆかれたこともありました。
子供にはヒノキの香りは敏感に解るのでしょう。(大人でも解りますが、純粋に喜んでくれます)
建築主のお子様が、建て方の終わった現場でアチコチの柱の香りを嗅ぎ、
「いいにおいがする」と何回も教えてくれます。
小生の経験でも、冬の現場で大工さんが始めたたき火の燃える臭いも
郷愁があって忘れがたいものがありました。
環境にやさしくと現場での残材を出さないことを奨励していますが、思いもかけない副産物が生まれ、
思いがけないリサイクルがされています。
法令で金縛りになるリサイクルではなく、昔あったようなやさしいリサイクルが出来てゆくもの
木造の現場で教えてくれる気がします。
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1階のダイニングとリビングと2階のリビングが交差する部分のトップライトからは、
室内の明るさ確保だけでなく、夏の通風口の役目と、
さらに3世代のコミュニケーションの空間にもなっています。
1階のこのダイニングはおじいちゃんの憩いの場、2階の居間はお孫さんの憩いの場となっています。
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ダイニングから1階の居間を見ています、上に見る窓はお孫さんの憩いの場です。

居間から見える南面のデッキ、その向こうはおじいちゃんの昼間の憩いの場、畑です。
昼食はデッキで取るとおっしゃっていました。
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階段室と居間北側のトップライト、
1階屋根の北側にあるトップライトは、採光だけでなく風を取り込むことが出来ます。
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おっと失礼、建築主さんが写ってしまいました。
インテリアライフはアウトドアと共に楽しむものですよね。
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