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《所在地》岐阜県揖斐川町
《工事種別》    新築 
《1階床面積》153.57u  
《2階床面積》 84.07u 
《延床面積》 237.64u
       (72.0坪)
《施工》高橋建設株式会社
 
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 トップ家づくりのプロセス>風を感じるオール電化>サヤ管、アイシネン、通気くん、エアタイト
これまでに設計してきた住宅や建築の家づくりプロセスを紹介します。
 
  風を感じるオール電化






サヤ管

「元のサヤに納まる」なんて言います。

言葉の意味合いは意味深なものを感じてしまいますが、大事なものをサヤに入れておくという、

こんなに簡単なことを建築の設備の世界、特に給排水の工事では常識とは捉えていなかったのです。

サヤ管工法と呼んでいます。

中の配管の取り替えがうまくいくように差し替える通路を最初から作ってしまうのです。

現場では、人間ドックのお世話になっているメンバーも多く、胃カメラといって冗談のネタにしています。

作ったものは、一定の時期がきたら壊してしまうというスクラップアンドビルトという言葉も

懐かしさに変わってきています。

資源のリサイクルが合い言葉になってしまった社会になって、

初めて最も劣化の目立つ設備関係なのに「じゃーそうしようか」なんて言い出したサヤ管工法。

あまりに気がつくのが遅いよね。このあたりはドイツ人に負けているといつも感じています。






アイシネン


日本ではマイナーな存在の気密断熱システムかも知れませんが、

「アイシネン気密断熱システム」という工法をご存じでしょうか?

専門家でない方で「知ってる、知ってる」なんてうなずかれる方がいらしたらビックリです。

この工法を知るまでは、みなさんも一度は新聞などでご覧になったことのあるような

「外張断熱」や「内(軸間)断熱」という2大政党のように対立して論を戦わせている

(正確にはテリトリー争いかも)大きな棲み分けが存在していますが、それらばかりに目がいってました。

断熱を本格的にかじり始めたときは、室蘭工大の鎌田先生や南雄三さんの本を読んで

研究してみたりして外張り断熱が理想に近いと考えていましたし、

実際に設計に取り込んで実践してきました。

もちろん効果も実感できましたが、理想を追求するあまり、

その複雑さや機械に頼りすぎていたりするのが気になっていました。

またプランが画一化する傾向があったり、現場管理の善し悪しが完成後の性能を落としたりしている

現実の例も耳に入ってきていました。

本来、理想的な工法はもっとシンプルで分かりやすいのが真実であるべきだということに

気が付き改善を考えていました。

断熱というのは建物内外の熱エネルギーの主に伝導や輻射による移動を押さえる効果、

気密というのは建物内外の空気の対流による熱移動を押さえる効果、

換気は建物内外の空気の移動をコントロールする役目といわれています。

暖冷房費を押さえるには基本的なこの3つをどう組み合わせるかです。

元来、寒冷地からはじまった高気密高断熱ですが、東海地方では冬の暖房ロスを逃がさぬように

閉じたときには室内外の温度差が激しくないため、断熱性能よりは、より高気密が重要な要素となり、

空気の移動による熱ロスを管理出来た方が効果が上がるということに注目しました。

また、熱の移動を押さえるには気密により空気に運ばれる熱を制限した方が良いという

北米での理論にも同感したからでもあります。

外張り断熱には躯体内を通気して夏の涼しさを得ることを提唱している工法もありますが、

気密性能が得られるのであれば体感的な涼感を得るように躯体内ではなく室内の

通風の効果を目指した方がより原点に近く自然で良いと考えました。

すなわち高断熱高気密は東海地方では夏を旨とすべしとすれば

冬は暖かく過ごせるいうことかもしれません。

涼感を得る通風に配慮したり、日差しを遮るのは昔から当たり前にやってきたことですが、

何故か最近の住宅は庇をわざと短くして熱を入りやすくしておいて高価な熱反射ガラスを使ってみたり、

風の通らないプランを率先して作ってしまっています。

単純で分かりやすい通風や日射遮蔽を先に書いた気密の効果に組み合わせることも考えています。







通気くん


「通気くん」というネーミングは分かりやすくて賞を上げたいくらいです。

ご覧のようにタルキとタルキの間に落とし込み下からアイシネンを吹き付けるだけで

屋根の通気層が確保できてしまえるという品物です。

単に段ボールを曲げてあるだけで、吹き付けるだけで気密と断熱が出来てしまうアイシネンとは

いいコンビです。

両者とも「シンプル」というキーワードで結ばれており、かつ効果的です。

現場でも大工さんは単に段ボールと呼んで「ワシでも作れる」といって

どこかの現場に応用する気満々でした。






エアタイト


エアタイトのエアは空気、タイトは締めると読んでみてください。

このスプレーにて外部へ空気が行き来しそうな部位(コーナー部分や隙間など)を

あらかじめ塞いでおきます。

もしくはアイシネンを吹き付けてから再点検して補強に吹きます。

ひょっとして隙間に神経質すぎないかと思われる方もおられるかも知れませんが、

気密という技術が住宅の省エネルギーにとってどれだけ大切な技術かを勉強されるときっと

理解できるでしょう。





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