トップ>家づくりのプロセス>風を感じるオール電化>基礎砕石、防湿フィルム、地中梁、主筋 |
これまでに設計してきた住宅や建築の家づくりプロセスを紹介します。
|
|
風を感じるオール電化
|

基礎砕石
転圧された砕石が畑土であったら、このまま種を蒔けば秋にはおいしい野菜が収穫できそうです。
昨今の地震多発時代に入ってからベタ基礎なる言葉は聞き飽きるほどですが、
残念ながらこの「畑の溝」を作っている基礎はこの現場のご近所では珍しかったようです。
お陰様で千客万来、「これは何?」のお言葉をたくさんいただきました。
構造力学の世界も人間社会もおなじく強い部分に強い力が作用するわけで、
それをバランス良く受け流す仕組みを作っておくとでも説明しておきます。
・・・・それではあまりにもそっけないですね、さらにヒントは「地中の梁」です。
|

防湿フィルム
これまたせっかく作った畑の畝をポリエチレンシートで覆ってしまっています。
床下の風通しを良くすることは、木造の大弱点でもある木材がシロアリの餌食にならないがための
大義名分でした。
床板の直下が四季の湿度温度変動の激しい地面、
シロアリも顔をのぞかせる地面ではそれは当然のこと。
室内環境にうれしい地熱以外のものは人間の住まいに干渉して欲しくないと宣言しつつ
このシートを張り、
子供の頃は怖くて覗けなかった床下を、一転居住空間としての役割を与えてやろうではありませんか。
私の発想であるかのように言っていますが、
この考え方すなわち基礎断熱はすでに有力な市民権をもっています。
|

地中梁
子供の頃、授業中に友達の頭を下敷きの角でコツンとやって先生に叱られた記憶は私だけでしょうか。
下敷きはフワフワ曲がるのに角で叩かれると痛いのです。
下敷きに対して直角にリブが四周と中央にクロスに入っている状態を思い描いてください。
・・・・・もう下敷きは曲がりません。
地震時、特に直下型地震では計算外の鉛直力が作用することでしょう。
べた基礎をより強固なものにするには、リブ付のスラブ(地中梁)として扱う方針をとっています。
ただし、基礎工事業者さんにとっては従来のベタ基礎より技術力が必要なようです。
|

主筋
D19とは異形棒鋼の19mmという意味です。
建物外周全周、内部立上がりの上端と下端にはこれを配置しています。
これをこの地方の言葉では、あまり見かけないという意味合いも込めて「ごつい」といいます。
ベタ基礎神話を語ればほとんどの建築主はイコール耐震的となるようですが、
それは真実ではありません,真実の一部です。
地面からの地震力をいかに滑らかに順序よく真面目に上部構造に伝えてゆき放出するかを、
各部の部材サイズや材種、結合部の強度として解決するのが重要なのです。
|