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これまでに設計してきた住宅や建築の家づくりプロセスを紹介します。
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風を感じるオール電化
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既存建物
多くの思い出の詰まっていることを自ら語っているような佇まいです。
木造以外の構造物からは感じえないノスタルジーを思い、
現場での打合せの中にはそんな話題が必ずと言っていいほど建築主さんから語られました。
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大黒柱
設計という立場は結構ノンキにこういったスナップを撮りたくなるものです。
おばあちゃんが出てきて「よう来たなあ〜」と笑顔で迎えてくれそうな気がしてきます。
そんな思いを持ちながら、「この大黒はなんとか再利用しましょうよ」の一言が出てくるのでしょう。
家を創るにはそんな気持ちの余裕をもちつつ臨むと現場へ来てくれる職人さんたちに
気持ちが通じるのではないでしょうか。
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解体
一転して殺伐たる残酷な場面です。
ある学者が木材の環境に対する負荷の少なさを論じているのを読んだことがあります。
それには木造の建物で埋まった街は、すなわち森だというのです。
この解体作業を見ていてもその言葉を想像するに難しくありません。
残った物は可燃性で有毒ガスを出さない木材、一定の工程を経れば再生も可能な木材、
土壁の土、土が原料の土居葺き瓦、石油を燃焼させなければ再生できない鉄などの金属は
ほんの少量です。なにかしら先人を尊敬してしまいます。
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地鎮祭
どんなに時代がすすんでもこの光景は何の変化も遂げないという気がします。
お供え物にキーウイを仲間に入れておいて欲しいと言われた神主様、30分も掛からずに
次の地鎮祭へと急がれた神主様、孫のカセットデッキ(CDではなく)でカセットに録音した雅楽をBGMに
ご自分で式次第をナレーションしながらきっちり神様にご報告をしてくれた神主様、
定年後に免許を取ったと緊張しきりに祝詞を上げられた神主様、皆様お元気でしょうか?
どんな神主様が現れようと私は驚きません、少なくともお詣りするとき工事の無事を祈るという気持ちは
一瞬でも神様に届いていることでしょう。
日本人の心の中には住みつづけているから。
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