2002年7月17日
この住宅の意匠上の面白い部分は、1階は「伝統的な和風」を 2階は「現代的な和風」をそれぞれ感じさせてくれることです。
その意味で天井の仕上げは、それを象徴する部位です。
この日はそんな思いを秘めて和室の仕上げを点検に来ていました。
床の間部分の天井と南の和室の天井です。
2002年7月31日
まだまだ造作進行中ですが、台所のトップライトの明るさを撮ってみました。
このトップライトは東を向いていますがお隣の家があり熱量のある直射日光が入ることは少なく、 明るさは抜群です。
家のあちこちを昼間でもスポットが入ったように明るくするのが私の設計の考え方です。
木造の場合は、造作の工程でこまめに現場を覗いて大工さんと打ち合わせするのがコツです。
そうでないと設計の意図が変わってしまう可能性が高いのです。
したがって距離の離れた現場の工事監理は難しいのかもしれません。
2002年8月19日
玄関の造作も完了して来ました。
今は少なくなってきた摺りガラス、私が小学生の頃は学校の窓に使われていた。
現在も注文すれば加工してくれます、玄関の地窓にトーメー部分を残して摺り、に満月を浮かべました。
こちらは玄関ホール脇のコーナー部分、廊下の曲がり角です。
平面図的には階段の踏み面全長とユニットバスの東西方向の寸法、台所の東西方向の幅、 これらの調整上、規格品の寸法調整もあり、この部分のような余白が出てくることは、 現代の和風の特徴です。
廊下の曲がり角の幅員を少しでも広くしておく意味も含めて、 こんな簡易式の置き床のような空間を作ってみました。
2002年8月23日
外観はここまで出来てきました。
ここで一息、全体を見渡してみます。