2002年4月17日
以前ご照会した2階の居間の空間が確認できるところまで工事が進んできました。
軒先の庇ハネダシ部分のアップです。
ベランダの防水工事が進行しています。
地震など振動で動く可能性のある軸組み部分からは離して独立した形で設置しておきます。
素材はFRPですが、工場加工で継ぎ目の無い箱状にしてしまいます。
公園の池に浮かぶボートの形状だけが違うものをここに運び込んでいると思ってください。
漏水は木造の敵です!
2002年5月1日
構造用合板に透湿防水シートを張ります。
書いて字のごとく湿気は通すが水は通しません、壁内の湿度は行き来するが雨は漏りません。
これは断熱工法には不可欠な性能、隠れた逸材です。
この外は縦に外壁材料を固定するドウブチは止めます。
2002年6月22日
透湿防水シートの上に縦のドウブチを打ち、通気層を作ります。
それに外壁のサイディングを金物で留めることになります。
この通気工法は断熱を良くするためのものですが、同時に雨水の浸入を防ぐことにもなります。
和室地窓の外部のディテールです。
外壁が西に向いているときは風の流れを意識して地窓を作ることにしています。
2002年6月29日
外壁サイディングが完了してきました。
この日は西側の方向から全体の姿を確認してみました。
現場での打ち合わせが細部の納まりに集中しているときは、 必ず建物全体が見られる場所に行って落ち着いて深呼吸してから、 全体と細部をつぶさに見てみるといい案が浮かぶものです。
和室の天井板の確認の日です。
仕上げをイメージしてインテリアを頭の中で組上げていくには、 どんな材料も実物の見本を見ておくことがコツです。
綺麗な杉板の突き板でした。