2002年3月8日
建て方の日です。
住宅の建築では他の種類の建築とは違った趣のあるメインイベントのひとつです。
木造の軸組み工法ならではの伝統的な木槌の音が青空に響きます。
現場を管理する監督さんにとっては緊張の日ですが、 この日ばかりは建築主も施工者も私たち設計者も今までの苦労が結実する 充実感を味わう一日でもあります。
土台と柱の継なぎ目部分のディテールです。
基礎にアンカーボルトを埋め込んでおき、土台を貫通させてホールダウンという金物で柱と緊結します。
地震が起きたときには水平方向の力が建物に作用して全体を倒そうとしますが、 ホールダウン金物により基礎と柱、壁が一体的に抵抗してくれることになります。
2002年3月25日
建て方終了後、建て入れで建物の垂直水平方向をキチンと安定させて屋根と 外部工事のための足場を組み上げました。
瓦も葺き始めました。
2階の居間部分の天窓を下から見上げた部分です。
杉の化粧板はそのまま居間の天井となります、瓦を葺く前に防水シートや断熱材は施工してあります。
この時点ですでに明るい光が差し込んでいます。
屋根の太陽光発電パネルの納まりです。
捨ての水切や内臓樋など雨漏りの無い構造になっています。
瓦のディテールです。
こういった寸法の詳細も実は建物全体の雰囲気や印象に大きく影響し行きます。