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これまでに設計してきた住宅や建築の家づくりプロセスを紹介します。
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挟土秀平と岐阜千成寿司
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水槽とカウンターを合体
1階店舗のプランは、席数が営業ベースに乗ること、水槽が店のどこからも望めること、
十分な調理スペースが無駄なく確保できること、2階以上の階への動線が1階の動線と
重なることがなく、各階の使い勝手も無理が少ないことから
上のようなプランに落ち着きました。
もちろん建築基準法も消防法も満足しています。
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1階プランをパースにすると上のようになります。
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平面図には現れていない部分も見えていています。
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実施設計図を製作するには、基本設計で決めてきたことをさらに煮詰めて細部にわたって
現します。
その内容に沿って工事が行われ、完成したのが上の完成画像です。
実施設計や現場進行中に検討が加えられたこと、
たとえば、挟土秀平さんに描いてもらった「円空仏」や天井の波のような照明、
アール形状のお品書き、水槽の上に取り付けられた水の跳ねよけ、
ネタケースの形状など、多くの部分が付け加えられています。
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2階は大きな座敷と目隠しの出来る小座敷、配膳室とトイレです。
ハッチがかかっている部分が通路と階段です。
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2階のプランをパースで現してみました。
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大きな座敷の奥から小座敷を望んだところです。
右手の窓の向こうに交差点があります。
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実施設計での検討にて上の画像のように竣工しています。
左正面の奥、通路には挟土秀平さんの土塗り壁が見えています。
小座敷との間仕切りは薄く透けて見える布製のスクリーンです。
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2階小座敷のパースです。
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2階小座敷の竣工後の画像です。
掘りコタツのように、足が伸ばせるような工夫を実施設計時点に加えました。
世の中、健常者ばかりではないからです。
中央の床部分は取り外し可動式になっていて、ちょっとした会合にも
テーブルをドッキングして使えるようにという工夫です。
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3階は宴会場、配膳室、トイレです。
ハッチがかかっている部分が通路です。
テーブルなどの小道具の収納を小さな隙間を生かして作っています。
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3階宴会場前のホール部分です。
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3階宴会場前のホール部分の竣工後の画像です。
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3階宴会場内部のパースです。
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3階宴会場内部の竣工後の画像です。
たたみは琉球たたみのように割り付けてありますが、たたみ表は耐水性のある素材で
イグサではありません。
お行儀の悪いお客様のためです。
壁の腰部分を色違いにしてあるのも同様の理由です。
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基本設計が完了して建物を垂直に切った状態を建築主さんにも確認していただきました。
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4階は、職人さんの休憩スペースと倉庫になっています。
ここから屋上の機械スペースに上がれます。
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4階の職人さんの休憩スペースの竣工後の画像です。
ここまで基本設計にて完成した平面図を掲載してありますが、これだけ詳細な絵になって
いても間仕切り位置は竣工後の建物と同じではありません。
竣工後の画像を添えて紹介しましたように、実施設計の時点で、さらに多くのことに検討が
加えられて着工しております。
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これは既設店舗内に掲示用として製作したレンダリングパースです。
設計事務所で、この精度のパースを製作しようとすると外注ということになりますが
私の事務所ではArchiCadtとArtrantisを使用して内部で製作しています。
これが実施設計図の内容を反映した完成予想図ということになります。
1回目の提案プランを製作してからほぼ18ヶ月の時間が流れていました。
この時間は決して長くはないのです。
他の建築も住宅も同じこと、なかしらの事情がない限りは十分な時間を使って
作ることが大切なのです。
実施設計図が完成して、滑建という建設会社から積算書が届くのに約2ヶ月、
内容を精査して、建築主さんの予算との調整を行い、
請負契約をしました。
工事の着工からの経過は「地鎮祭、掘り方、配筋、コンクリート」から
ご覧ください。
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