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《所在地》 岐阜県垂井町
《工事種別》 増築改修
《1階床面積》  191.91u
《2階床面積》  70.13u
《延床面積》 262.04u
       (79.4坪)
《施工》 三柏
 
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  トップ家づくりのプロセス>粋な伝統数奇屋>ケヤキ胴差、アプローチ、家具製作、雪の日、飾り床
これまでに設計してきた住宅や建築の家づくりプロセスを紹介します。
 
  
粋な伝統数奇屋






古くて新しいケヤキの胴差し

2010年12月28日

木造の伝統工法は地震力による水平方向の力に対して強力で故人の

知恵の生きた武器があります。

木は誰もがご存知のように鉄のような硬さが無く柔らかくめり込む性質があり、

縦に並ぶ柱の高さの違う位置で横方向に何箇所か繋いでおくことで柔らかく

横揺れを吸収し、これを発揮できているのです。

大黒柱や通し柱、それらを梁の下段で繋ぎ室内に「私がここにいるよ」

と言わんばかりに姿を現している胴差しを見るたびに

「いやー、ここにもあった、よくぞ頑張っていてくれた」と。

そんな胴差しを何代にもわたって磨き慈しんできてみえる建築主さんの思いを、

生き返らせてあげたいと思うのは建築を志している人間であれば共通でしょう。

樹齢はおそらく100年以上、であればその構造上の耐力はそれと同じ時間は

衰えることはないと西岡常一さんの著書に書いてありました。

居間と書斎の間や書斎の北側、和室の間仕切り境など、

全てのケヤキの胴差しを化粧で残す納まりを何箇所も残す

デザインの特徴としないわけにはいきません。

この日はその納まりの現場確認の日です。
















アプローチの修正施工

2011年1月11日

南の表門から車庫の東脇を抜けて玄関までのアプローチは、ミカゲ石小バツリの敷石です。

玄関正面のポーチ部分は、今回の工事で新しい玄関の大きさとバランスの良いように再施工します。

画像は影が永く伸びた芸術作品のようになっています、

アプローチとポーチのバランスが旨くいっているかを評価しあっているところです。

実は「敷石はポーチに接続する部分では斜め切りしないほうが自然なのではないか」

と建築主さんからの指摘があったからです。

確かに乱張りのようなのが良いように思えます、ここは再施工の必要がありそうです。














家具製作の工夫

2011年1月14日

寝室と書斎を区切るような位置に家具を作りました。

寝室側はタンスとテレビスペース、書斎側は書棚と吊り棚、そしてエアコンの取り付けスペースを

設けました。

それぞれの機能を盛り込むように背中合わせに組み合わせましたが、

既設のスペースを生かすためには建築主さんと家具屋さんが現地寸法を反映した緻密な製作図を前に

何度も確認の打ち合わせが必要でした。

どうしても生かしたかったのは、田の字プランの柱を繋ぐ美しい指し鴨居を家具の一部として

部屋の中に覗かせてやりたかったこと。

取付けの確認に来ましたが仕上がりが楽しみな部分の一つです。













雪の日の状況

2011年1月19日

この日は雪が屋根に積もっていました。

いつも2階へ上がると眺めることにしている赤坂山の方向、

そこは北へ増築した浴室と洗面所の屋根や台所のトップライトが見えるあたりです。

景色の良さをノンキに眺めているわけではなく、積雪の量、解け具合、軒先への負担の具合など、

屋根へのストレスの点検です。

トップライトの上部からはすでに雪は流れてしまっています、

そして特に庇は雪の重量で垂れている様子は見られませんでした。

部材の計算はしてあるものの流行の「想定外」で庇が折れてしまっては困りますので。











 

玄関飾り床の寸法バランス

2011年1月24日

玄関の西脇は飾り床のデザイン確認をしています。

既設の玄関部分に増築して玄関を広くしています、

飾り床右脇の柱は既設の玄関脇にあったもので構造的に重要な部分でもあり残さなければなりません。

その存在感を玄関内で孤立させないようにこのようなアールをモチーフにした

垂れ壁と床でデザイン的に一体化出来ないかと考えました。

アールの曲率や取り付く高さなど感覚的な確認が難しいところは現地での試行錯誤がつきものです。

玄関正面からダイニング内を見ています。

この中間に間仕切りが建って玄関ホールと居間が仕切られます、

つまり玄関の天井勾配がそのまま居間の天井に繋がっています。













玄関脇の飾り床・続編

2011年1月28日

玄関脇の飾り床、取り付け位置も検討の末、下地取付けが出来ていますが、

その袖壁も無地のメクラ状態ではインパクトが弱くて飾り床全体として頼りない存在感です。

開口を設けて竹をあしらうことになっていましたが、

これも現場でのバランス確認のうえ取付けの要領を決定しました。

取り付ける位置やピッチ、竹の色や大きさでも飾り床の印象がかなり差が出るものなのです。














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