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《所在地》 岐阜県垂井町
《工事種別》 増築改修
《1階床面積》  191.91u
《2階床面積》  70.13u
《延床面積》 262.04u
       (79.4坪)
《施工》 三柏
 
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  トップ家づくりのプロセス>粋な伝統数奇屋>化粧格子、丸太復権、階段、システムキッチン、北庭
これまでに設計してきた住宅や建築の家づくりプロセスを紹介します。
 
  
粋な伝統数奇屋


化粧格子は耐力壁

2010年11月22日

木造の耐震性能は壁量を一定量確保することを重要と建築基準法に謳われています。

もちろんそれに付随して基礎に床や屋根など水平構面、柱や梁など軸組みの材寸材質、

それらの継ぎ手や仕口、構造部分の全体のバランスよく機能することが求められるわけですが、

その中心的考え方には壁量の確保を据えています。

既設の部分と増築部分全体を新築したと考えて、

建物全体にバランスよく壁量を確保するという設計にしました。

トップライトからの採光と室内のデザイン部材として、

そして耐力壁としてもまさにこの場所に必要という計算結果に基づいて

告示で認められた組み方で格子を作ってもらいました。

柱や土台への取り付け方法を確認に現場へ来た日です。












丸太の復権

2010年11月22日

2階の小屋組は丸太で2段に組み上げられており隠れた部分で建物を支えていた縁の下の、否、

屋根の下の力持ちでした。

2階の天井高さは伝統工法に見られがちな低めの天井だったことも踏まえて、

リフォームではヒノキの無垢板でご覧のように勾配をつけてチョーナ

(寺院建築などで使われている手カンナの一種)で削ったように丸太を見せてやることにしました。

ちなみにその下にはそれを受けているケヤキの大黒柱も見えてインテリアを力強くしています。

設計段階で小屋裏を見せていただいたときから、

こうしたいという思いがこの日に実現することになったということです。












階段の取付け

2010年11月25日

リフォーム前には階段は食堂の脇にありました、

階段は1階と2階のプランを制約する部分ですからリフォームでプランに

自由度を与えたいのであれば階段を思い切って移動してしまうのがコツです。

階段を南のずらして回り階段にすることによって生活の中心であるダイニングキッチンや

居間を広くするという必要不可欠な選択になりました。

簡単そうですが階段というのは平面的な寸法のみならず縦方向の寸法が適切な納まりを

阻害しますので現場で造っていくには困難を極めます。

階段部材をいくつかのパーツに分けて精度を上げるために工場加工を基本に

周囲のとの取り合わせを現場打ち合わせで確認しながら慎重に組み上げていく作業です。













システムキッチンの取付け

2010年11月29日

システムキッチンはドイツのノビリアというメーカーです。

「メイドインジャパン」という言葉が示す日本製の信頼度は今も生きていると思いますが、

経済や流通のグローバル化は想像以上のスピードで進んでいます。

私自身も以前からいろいろなメーカーを見ている中で、

その個性や製作の考え方を知っていたこのメーカー、

建築主さんに設計の初期段階でショールームの見学をお奨めしましたが、

「やはり気に入っていただいたか」という感想です。

何十年も使い続けて欲しいというドイツのクラフトマンシップがアチコチにちりばめられています。

ダイニングキッチンの正面、北面のキッチンが並べられる位置の施工がスタートしました。

フルオーダーですからミリ単位の施工図面を挟んで現場でのノビリアさんと

現場監督さん立会いの打ち合わせが何度か繰り返されました。
















北庭の工事開始

2010年12月3日

北庭は既設の蔵との挟まれた空間で、

作りこまれた南の庭が華やかなだけにサービススペースとしての存在感も踏まえて

禅宗的な直線的ですっきりシンプルな方が良いように考えていました。

ミカゲ石をタテに埋め込み段差を吸収して排水は思い切って側溝を入れてあります。














北側よりの見え方

2010年12月7日

敷地の北端には蔵があり廻りこむように町道が北に向かってスロープのように降りていきます。

道路からは画像のような見え方になり南からの絵とはまるで印象の違う見え方になりますが、

石垣に迫りすぎていないためヨウ壁の緊迫感に心配するようなことはなさそうです。

画像のように石垣の上の立ち上がりに新しい塀が完成すると足元が隠れて、

その向こうの建物の存在が不明確なくらいがいいように思えてきました。

どこかの有名な建築家さんの自然の中に「建築を消す」という行為はこれか、と、感じた日です。
















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