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これまでに設計してきた住宅や建築の家づくりプロセスを紹介します。
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パッシブソーラーとオール電化
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土台と柱の固定部分には「V型金物」を取付けます。
柱の位置により加わる力の大きさ種類は違うのが当然ですから、
それぞれにどの程度のどの種類の力が加わるかを計算の上、
このように金物の種類を設定してゆきます。
安全側だから多く設置されておれば良いというわけではありません。
「バランス感覚」が必要だということです。
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土台と基礎を連結する金物の「アンカーボルト」があります。
土台と基礎が一体となっていなければ、いくら基礎から上の部分を強くしても、
肝心な建物の足元で破壊されてしまうことになってしまします。
意外と見逃されがちなアンカーボルトの役割は、「そんなに神経質のなるほど必要なのかな」
と思うほどの入念さが必要なのです。
この部分も足りなくて「ホールインアンカー」といって土台の上から打ち込んでもらいました。
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「火打ち」という言葉はいかにも建築用語らしい響きがあり、知名度もそこそこ。
地震のときは水平方向の力が大きくかかるので火打ちなどの横方向の部材は、
「住宅性能評価基準」でも従来より重要視されており、
「デザイン的に格好が悪いから取っちゃうよ」なんて設計者がいたら注意してやってください。
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スジカイといって、一般的によく見かける斜めの部材より、
ご覧のような構造用合板のような面材を壁内部に嵌め込む形式の採用をお勧めします。
地震のときは、仮に破壊するようなことがあっても、Jパネル同様の粘りのある壊れ方をします。
子供の頃使ったシタジキを横から変形できなかったことを思い出してください。
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構造用合板の木目を見てほしいわけではありません。
フォースターすなわち☆4つです。なんのこといってんだか。
ホルムアルデヒドなどの揮発性有害物質がほとんど出ない材料という証明です。
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Jパネルを柱と柱の間に嵌め込めば良いというものではなく、
認定を受けた条件に基づいた釘を決められたピッチで打ち付けなければなりません。
理論や実験に裏づけられたデザインでなければ、テレビ番組で見るように、
見た目だけで感激しないで下さい。(ちょっと辛口!)
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ここで見てほしいのは方杖や足場、屋根ではなく、柱の頂部と横に走る梁を緊結している金物です。
土台と基礎を連結しているホールダウン金物と同じ耐力のものを取付けてあります。
まるで「ターミネーター」みたいにメタリックな木造ですが、
安心を買うにはこうした細かな確認が必須なのです。
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釘の仕様、打ち込み方、ピッチのチェックを怠らないようにしなければなりません。
「釘が危ない」なんて本が書店に並んでいるのを見たことがないですか?
まさに「ザ現場」なんてNHKでノンフィクションを製作してほしいくらい、
いい加減な現場を目の当たりにして閉口したことがあります。(また辛口ですね)
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屋根と外壁との取り合う部分は、建築をかじっている人ならば、
防水上重要な部分であることを、よく知っています。
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建て方直後の全景よりは、骨に肉が付いてきた感じがしますが、まだまだこれからです。
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