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これまでに設計してきた住宅や建築の家づくりプロセスを紹介します。
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暖炉が数寄
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屋根工事
北側の道路より屋根工事の様子を撮ってきました。
屋根工事の様子というより建設会社さんのコマーシャル垂れ幕が目立っていますが
「○へいの家」ではなく【各務原山の前のいえ】です。
POINT
瓦は離れて見てみること
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屋根工事
中央に見えているのが車庫と住宅の外観が整ってきた様子です。
敷地の南側には畑が広がっており、住むには静かで良い場所です。
現場の打合せにお邪魔するときはこの方向から歩いていました。
敷地の前に車を駐めるには限界があり作業車優先にしておきたいものです。
POINT
風景として周囲にとけ込んでいるか
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トップライト設置
階段室上部に取り付けたトップライトの様子です。
トップライトは設計者の中でも好んで取り付ける方もそうでない方もいらっしゃるようです。
主な理由は雨漏りなどの防水上の弱さを指摘されているようですが、
施工の際に充分納まりを検討しておけばどのメーカーもその点の性能は良くなっています。
トップライトの面白さは、室内に自然光を取り入れられるということ、
しかも位置を工夫すると意匠的にも演出できます。
そして、なにより通風上、新鮮な空気を取り入れるのに、そのコントロールによって、
室内環境に効果があるということです。
ここのところは、この「通風」をキーワードに設計しています。
POINT
怖がっていては新しい窓(トップライト)は開けない
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アイシネン発泡準備
24時間換気扇のダクトが見えていますが、テーピングでグルグル巻きでしょう。
アイシネンの発泡倍率は100倍ですので、
ちょっとした隙間もないように処理しておかなければなりません。
POINT
隙間処理は断熱性能確保の知られざるコツ
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アイシネン発泡準備
こちらはトイレの排水管です。
まだ気密処理が終わっていません、配管が基礎部分を抜く位置で発泡剤などで塞ぐ必要があります。
ついでに土台を見てもらうと、かなり密にアンカーボルトが打ってある様子に気づかれますか?
アンカーボルトの位置が土台のセンターよりズレていたので、
土台の項目でも触れておいたように念な為ホールインアンカーで打ちまして有ります。
POINT
見えなくなる部分に目配りを
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11-3給水給湯管
洗面所の洗面化粧台が設置される直下の部分ですが、
この位置に床下の点検口を取り付けておきます。
デザインはいいが使い勝手が良くない、水漏れがする、などなど、
現実の生活となると住宅の維持管理が容易に出来ていないと住まい手がたいへんです。
設計事務所の設計した家は確かに格好はいいのだが、
生活感がなくてどうも好きになれない云々という感想を聞くことは少なくありません。
このサヤ管ヘッダー工法もそういった感想を耳にしてから標準の仕様として取り入れて久しいのです。
POINT
住まいの美しさは維持管理のしやすさも意味する
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アイシネン発泡準備
着替え室の隅の壁内部に配線が埋め込まれますが、配管内に入れました。
アイシネンフォームと電線の被覆材とは化学的に相性が悪いわけではありませんが、
将来のメンテナンスを考えています。
POINT
シンプルイズベストはデザインだけでなく
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電気配管
こちらも暖炉を設置する土間部分の壁ですが、
アイシネンを発泡させる前の準備期間中の作業状況です。
スイッチやコンセント、LAN配管、テレビ配管、電話配管など、情報端末の位置や使い勝手、
この段階で住まい手が結論を出すには難しいようですが、
設計時点での打合せを思い出しつつの復習で何度も確認を重ねました。
建築主参加型のいえづくりです。
POINT
電気は人の動きと関りが大きい
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排水管の気密処理
排水管は基礎の立ち上がりとウレタン断熱材を貫通して外部へ逃がしてありますが、
このようにウレタンの発泡剤で塞ぐようにしております。
そんなに大きな問題でもなさそうですが、これが意外と気密を守る秘密であったりします。
POINT
気密を守るのは現場経験
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暖炉の煙突
暖炉の煙突が屋根を抜く部分のアップです。
暖炉の煙突は断熱タイプで暖炉の業者さんによると手で触れても大丈夫な仕様とのことでした。
アイシネンの性能として自己消化性といって発火の原因となったり
火災が発生しても燃え広がるということはないそうですが、
念のため写真のように周囲を空けてロックウールで巻いてやりました。
こういったことは建築主さんに説明の必要な事柄ではないでしょうか。
POINT
メーカーに安全と言われても安全対策を
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暖炉の煙突
中央に見えている屋根から突き出ているステンレスの筒が暖炉の煙突です。
暖炉の取付に関する約束事は幾つもありました。
煙突の隣家よりの距離、2階屋根より煙突最高部までの高さ、煙が直線的に上がるようになど、
室内での暖炉の位置との兼ね合いもありましたが、
インテリアデザインのアイテムというより熱性能を100パーセント発揮してくれることを重視しました。
このあたりは建築主さんの意見というより経験的判断でしょうか。
POINT
デザインだけでは暮らせない
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アイシネン発泡
3月7日、アイシネン発泡の日です。
アイシネンの概要を以下のようにまとめておきました。
同様な樹脂発泡の気密断熱材は、何種類も存在するようですが、
その性能を建物が存在する限り保証するという保証書を発行できるのはアイシネンだけです。
アイシネンフォームは、水をベースにしたテクノロジーで、
レジンとイソシアネートという2つの液体を混合させ、
水との反応で形成された炭酸ガスによって100倍に発泡させる2液性変性ポリマー断熱材です。
材料がわずか1%で残りの99%は空気です。
この空気を小さな気泡(セル)で包み込んで、断熱気泡として利用しています。
住宅のありとあらゆる隙間を埋め、
また発泡する際にしっかりとした断熱層を形成しますので今まで別々に工事していた
住宅の気密工事と断熱工事を同時に施工することが出来ます。
POINT
他業種の技術力を補ってくれる断熱材を探す手もある
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アイシネン発泡
今は懐かしい月面着陸のアームストロング船長よろしく現れた
職人さん(水野さんでしたっけ、違ってたらごめんなさい)。
以下にアイシネンフォームを採用する意味を書き込んでおきました。
(アイシネンの掲載記事を写させて頂きました)
どんなに性能に優れた断熱材を使っても、断熱材同士の継ぎ目、
断熱材と間柱等との間にわずかな隙間があるだけで、室内〜屋外に空気の行き来が生まれ、
その性能は大幅に落ちてしまいます。
アイシネンは、壁や床、天井などに直接スプレー噴射して100倍に発泡させる断熱材ですから、
これまで繊維系断熱材で困難とされてきた場所や形状にも難なく入り込みます。
建材に密着した状態で膨むため、発泡後の壁内や天井裏は、
まさに連続した断熱材で隙間なく埋められた通気密閉空間。
このようなアイシネンの高い気密性が、熱損失の極めて少ない住まいを実現します。
POINT
良いものは良いと認める素直さが欲しい
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アイシネン発泡
アイシネンが火打ちと梁の固定金物に吹き付けられています。
これは金物が熱橋となって結露しないようにするためです。
木材との接触面をもっと拡大してお見せするといいのですが、
このスケールでもくっつき具合が見て取れて、発泡断熱材は気密性能を目で確かめられるのです。
POINT
五感で感じる現場監理
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ベランダ防水
これも採用を始めて久しい優れものですが、ベランダの防水は工場加工のFRP樹脂です。
写真では見えてないですが、ベランダの床下地材には固定せず、置いてあるだけです。
つまり地震が起きてもヒビが入るのを防ぐ効果があります。
POINT
こんなところにも耐震性能が隠れている
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