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これまでに設計してきた住宅や建築の家づくりプロセスを紹介します。
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暖炉が数寄
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地鎮祭
11月の下旬、地鎮祭でのスナップです。
現場というのは人間が主役であるはずなのに現場写真には職人さんが生き生きと
写っていないのが何か寂しい思いがします。
たまたま工事関係のみなさんがあまり写っていませんが、社長さん初め総勢8人でした。
ちょっと寒くても気持ちの良い晴れた日でした。
POINT
祖先の知恵をあなどらないこと、人間の力の及ばないときもあるのを認めましょう
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地鎮祭
これまたこぢんまりと写っていますが神主さんとのスナップ。
この後、大切な工事請負契約書に署名捺印しました。
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丁張り
2005年も終わりに近づいた日に丁張りを掛けてもらいました。
この年は夏の雨も良く降りましたが年末から年始が明けてもよく雪が降った年でした。
建築と天候とは切っても切れない関係があります。
効率よい工程管理と称してハウスメーカーさんなどでは工期を短くする技術を
一つの売りにされているようですが、それは日本人になじむいえづくりにはならない気がします。
建築主さんにとっては一生に一度、人生のメインイベント、
一年の季節の流れと共に作ってゆくいえづくりにこそ本当の価値、
精神的な価値を見いださなければならない気がします。
POINT
工程は工務店の都合だけで慌てないこと、悪天候で焦らないこと
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基礎地業
雪の続く日も一段落した1月の中頃に基礎の堀方を始めました。
基礎ベースの下は造成工事で固めたコア抜き圧縮試験で1m2に対して
20トンの耐力を確認した改良土になっています。
畑の畝のように見えますが深くえぐれた部分がベースから下部へ突起する地中梁となる部分です。
これも床下になるべく多くの空間を作り基礎断熱の良さを生かすための工夫です。
POINT
見逃しがちですが基礎地業の段階から寸法精度に気を配りましょう
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木材検査
雪が続いて一休みの12月の27日と押し迫ってきた木材検査でした。
この写真は画質が悪くて失礼します。
愛用のデジカメを忘れてしまい、携帯電話のカメラで撮ってみましたがキチンと写っていません。
左端に見えているのは建築主さんの奥様の手、ほとんどの木材検査には
建築主さんもお誘いして工事担当者の説明を受けることにしています。
木材は撫でるように一本一本を見つめて顔を確認しておきます。
設計上の性能を保障するための作業は役所の監理のように検査結果の
書類を積み上げることだけでは実効性がありません。
こういった地味な毎日の積み重ねがものをいうことをどうか知ってください。
POINT
簡単そうで難しいのがどの部材がどこに取り付くかをよく確認することです
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木材検査
ちょっと一息、工事担当の丸平建設さんの庭に住むふくろうさんの巣がこの木にあるそうです。
たった一度になるかもしれない経験は気持ちに余裕をもって望みたいものです。
POINT
木材に顔を近づけて香りを嗅いでみましょう
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基礎配筋工事
木材のプレカット加工と基礎工事は併行して進みます。
防水シートの破れなどは補修してもらいました。
これが室内環境を左右する意外と大切な事項ですが工事担当者には理解しがたい部分でもあります。
建築主さんにとっては何の作業をされているのかが理解できない時期ではありますが、
こちらにとっては基礎工事業者さんが現場ごとに変わり作業要領に違いがあるために
気の抜けない時期でもあります。
POINT
配筋の仕事が進行中に検査しましょう、終わってから指示しても満足な修正はできません
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基礎配筋検査
立ち上がりのトップ筋は異形棒鋼の19MMを使用しましたが、
木造の基礎専門の業者さんには精度を確保するには加工の難しい大きさです。
いつも鉄筋コンクリート構造の基礎などを作っておられる鉄筋加工を
専門とされる方にお願いしています。
アンカーボルトが土台の中心に入らない場所は「フリークランクアンカーボルト」という
面白い製品を使っています。
このあたりも隠れた苦労と工夫かもしれません。
POINT
検査は対象物に目を近づけること
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基礎型枠脱型
向こうに見えているのは国道21号線ですが、騒音が気にならない場所です。
コンクリートの仕上がりも及第点でした。
POINT
コンクリートは仕上げ表面が美しいと気持ちがいい
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基礎型枠脱型
手前のゴミ袋が掛けられているのは中庭となる位置に移植した樹木、
住まいが出来上がるまで「手」を貸してお手伝いをしています。
手前の土はもともとここにあった畑土を移動して新しい畑用に残してあったもの。
現地にあった土はなるべく使いましょう。
こんな雨降りには敷地内の地面がどんな状態になるかも見ておくと良いようです。
POINT
基礎工事の最中に雨の降ったあとの現場へ行ってみよう
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基礎断熱・外部配管
東側の隣地との隙間に配管が集中することになっています。
室内の排水管はベタ基礎のスラブ上を走ってご覧のようにL型に外部へ抜けます。
これは基礎の負担する地震時の力で配管が痛まないようにする為でもあります。
POINT
排水管は維持管理を前提に建物外周に走っていること、なるべく短く繋ぐこと
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土台アンカーボルト
土台にはご覧のように養生のビニールシートが被せてあります。
雨がちな日が続いていたせいもありますが汚れなくていいですね。
下に見えているのはシロアリによる被害を防止するためのテープです、アリダンテープといいます。
基礎断熱材のウレタンの上面の露出部分も被るようにアリダンテープを被せますが、
これはシロアリはウレタンが大好きだからです。
基礎断熱材のウレタンボードについても今のところこれより良いものは見つかっていませんが、
何度も使ってみて安心できる材料と確信が持てるようになってきたせいだろうと思います。
POINT
アンカーボルトは基礎と土台を一体化するもの、数が多すぎるということはない
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土台固定
乱暴な言い方ですが土台は多少位置がずれていても
とにかくたくさん取り付けてあることの方が重要です。
数が足りない場合は後施工アンカーの工事を行います。
土台の脳天から穴を空けてケミカルアンカーボルトを打ち込み固定箇所を増やしておきました。
この頃になると建築主さんも本当にもうすぐ建物が立ち上がる楽しみを感じて頂けます。
POINT
アンカーボルトは耐力壁(筋かい、構造用合板を設けた壁)の両端に設けること
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