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  《所在地》岐阜県各務原市
 
《工事種別》    新築
《1階床面積》  98.06u
《2階床面積》 34.66u 
  《延床面積》  132.72u  
  (40.2坪)   
  《施工》丸平建設株式会社  
   
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 トップ家づくりのプロセス>暖炉が数寄>周囲環境、先住樹、訪問、造成
これまでに設計してきた住宅や建築の家づくりプロセスを紹介します。
 
 
暖炉が数寄





周囲の環境


2004年の年末、晴れた寒い日に初めて建築予定地を訪れてみました。

南北に長い敷地で北へ緩やかな傾斜がある、通風も陽当たりも良好だが、

この傾斜を利用できないものだろうか。

ただ南を駐車スペースとして潰してしまう工務店設計施工プランではなく、

畑を住まいで囲んだ方が巾のある生活を楽しめる。

そんな思いをもちました。



POINT

敷地を訪れる日にはスケールで道路や側溝、高低差の採寸、杭の確認、周囲の写真を撮ること





先住樹


先住民族ならぬ先住樹はこの土地の環境を知る先生。

年末の寒い日に最初現場調査に訪れた際、移植にも耐えると訴えかけられたように感じたので、

残して中庭の主役にしてやろうと、建築主さんに内緒で決意していた。



POINT

敷地内にある土、樹木、塀、なんでも再利用の可能性を考えましょう




マンション訪問


年が明けて2005年の3月のある日に現在お住まいのマンションを拝見しました。

玄関しか写っていませんが、

考えてみえることを吸収しようと隅々までデジカメに納め採寸もさせていただきました。

プランの着地点がどこなのか見えてきたのがこの日だったように記憶しています。



POINT

暮らし向きには個人差があるのは当たり前、まずは現況の把握から個性に成長させましょう





ヨウ壁基礎工事


7月には造成工事に入り敷地の北側には地中深くまで根入れしたヨウ壁を造り始めました。

土木に造詣のある方なら何故こんなに深いところで職人さんが居るのか不思議ではないでしょうか。

北側隣地の造成がなされたときにこちらのヨウ壁の足元が現れないようにしたためです。

雨の多い時期と重なり、隣地のヨウ壁が崩れはしないかと

気をもんで現場を気にしていたのをよく覚えています。



POINT

敷地の上にのる建物の設計だけに終わらないように、地盤から設計すること





ヨウ壁工事


この写真を見ていると道路工事見えますが、

右のコンクリート部分は前出の写真でお見せしたヨウ壁の基礎で、

この上にL型ヨウ壁を設置して、さらにその上が家の建つ地盤です。

中央のコンクリートの立ち上がりはL型ヨウ壁が北の隣地へずれていかないように

根本を固定するためのこの土地ならではの工夫した工法です。

建築主さんに理解していただくには難しい部分で、

予算が掛かるが設計者としてはサボるわけにはいかない部分でもあります。

「何よりも敷地の安全が優先」といったところです。



POINT

デザインが面白くても地盤が不安定では砂上の楼閣





地盤改良工事


改良土はジオライムという大垣市赤坂の三星砿業さんの製品です。

興味深い点は石灰石鉱山の開発時に天然資源として産出される山土を主原料としているため

無公害で安全でしかも地耐力も測定で1m2当たり20トンも出ている点です。

さらに地盤に対して保障の意味で保険が付けられてくる点もいいですね。





地盤改良工事


右に見えてるのがヨウ壁です。

既存にある地盤を改良土で入れ替えてさらに改良土で踏み固め積み上げるという念の入れ方です。

もっとも天然材料ですから改良土ではなく天然土なのですが。

建築主さんには「地盤がいい加減では基礎や躯体をいくら強くしても意味ないですよ」の

証明になる写真です。



POINT

もともと軽い木造の住宅に何が何でも杭打ちに固執するのは可笑しい





造成工事完了


8月の初めに造成工事は完了しました。

中央に見えているのは造成前からの樹木ですが、

この日記をまとめている完成後の今でも芽吹いて元気でいるようです。

この周囲が畑になる予定です。

これだけの写真では想像できないでしょうが、

現状の地盤高さがちょうどベタ基礎の底面とほぼ同じ高さになるように設定されており

基礎工事業者さんや水道工事業者さんの堀方の手間を省いておきました。

これも充分な硬さをもっている地盤だからこそできる経済設計です。



POINT

図面上の計画を進めている期間には敷地上にも絵を描いてみよう




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   岐阜県揖斐川町脛永908番地1 鰍キぎはら設計 0585−22−1035

 
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