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私たちがこれまでに設計し現場監理をしてきた住宅や建築を紹介します。
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風を感じるオール電化
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ロフトは、物置と思っている方が多いのではないでしょうか?
英和辞典には以下のように出ています。・・・・・
━━ n., vt. ロフト ((倉庫・工場の上層階で,アトリエ・スタジオなどに利用));
屋根裏(にしまう,たくわえる); 干草置場; (教会・講堂などの)階廊, 桟敷(さじき);
【ゴルフ・クリケット】高打ち(する).・・・・・
やはり主役には思えない内容ですね。
ここにも出ているようにロフトは屋根裏の部分を指しているようですが、室内の環境的には、
ここに夏には熱気が集まってきます。また冬には暖気が集まってくることもあります。
すなわち、他の部分とは温度差ができるからこそ、環境劣悪で従来はのけ者だったのでしょうね。
空間の形も三角だったり斜めだったりしますから尚更です。
ところがこの空間は「男の子の隠れ家の夢」の空間であることを思うと多くの使い方が浮かんできます。
そして工夫さえすれば温度差による風の動きを誘導する場所でもあります。
建物全体の環境をコントロールできる要素もあるのです。
そしてもう一つ、そんな工夫は世界中の伝統的建物にも見られる工夫でもあります。
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向こうには2階の居間が見えています。
ロフトは物置としてではなく、「何か好きなことをする部屋」とは訳せないでしょうか。
建築主さんは、この空間を面白い楽しみな空間と評してくださいました。
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これはエコシルフィー、エコ知るフィーともいいます(?)
風のスポットライトのように、縦方向に高い空間の温度差を解消するサーキュレーターの一種です。
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台所でお母さんの炊事の様子が見ています。
向こうにエアコンが2台取り付けられています。
後日談です、空間の大きさから温度差が生じないようにと取り付けたのですが、
この右のエアコンは2階のエアコンの取り付けてなかった子供室に移動の工事をしました。
結果的に1台で十分だったようです、設計したものにとっては苦笑いの出来事でした。
電気代もオール電化の7人家族の同居で2万円くらいだそうです。
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右端エアコンの上にも窓が見えていますが、これもオペレーターで開放できるようになっています。
あちこちに通風の仕掛けがしてあります。
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2階の居間からはいれるようになっています。
床はメンテナンス性に優れた竹のフローリングです。
気持ちいいですよ。
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