あたたか数奇屋
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外張断熱に魅せられて、いろいろな書物を読みあさっていたのは「誘われる平屋」を
創っている頃からでしたが、それを数奇屋風の建物で実現したいという意欲にかられた建物でした。
それまで創った住宅で得た断熱工法の経験はこの建物でおおいに役立てることができました。
建築主さんの希望は「暖かい冬、涼しい夏を過ごせる、バリヤフリーなゆったりした空間、
線の細い数奇屋風のデザイン、・・・・
素人は専門家以上の専門性を教えてくれる、まさにそのケースでした。
参考になる意見をたくさん頂きました。
また、真正面から付き合っていただける手ごたえのある貴重な存在でもありました。
建築主さんと共に完成の充実感を感じて頂けているという確信のもてたこと、
また住宅の設計としての中身の濃さも感じたまさに「作品」でした。
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前面には修景工事も美しい桂川、借景には城が峰、デザインを工夫するには最適でした。
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常に考えることの一つに、デザインが威張ってしまってないかということ
そのためには軒を低く、横線を強調すること
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右側が前からある母屋(おもや)です、その間のアプローチを通り玄関へ続きます
通りから近い位置に建てる場合はこの距離感がいいのです
また普段使用するメインの通路としての意味もあります
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この場合は広い庭は似合いません、掃除がたいへんだから?
せっかく美しい川があるのでそれが見えるように、高すぎない塀とします
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玄関へのアプローチ
その奥が物干しスペースや犬小屋、左下の土間は「たたき」です
土間コンクリートよりメンテナンスは良くないですが玉石の雨落ちと似合います、
地元の有名な造園屋さんの考案です
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