
住宅の気密度の尺度として「隙間相当面積」という専門用語があります。
実験の結果、床面積1m2当り1.8cm2でした。
この地域の次世代省エネルギー基準の5p2と比べれば充分な数値です。
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ここで何故気密にこだわる必要があるかを書いておきます。
一言で「換気量を計算してコントロールすることが出来るようになる」からです。
過去の金融公庫の調査では、
従来の木造でも床面積1m2に5cm2の隙間相当面積のものが多いようですが、
残念ながら換気をコントロールできるレベルではなく、
ましてや結露対策を念頭に置いた気密工事ではありませんでした。
しかしその気になればすぐに達成できるのではないかと個人的には考えています。
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「気密」と聞くと息苦しいようなマイナスイメージを持つ人がいらっしゃいますが、とんでもないんです、
「壁や屋根の中に露やカビを呼ばないようにする」のも気密工事の役目です。
そして、自然エネルギーを利用する住まいを実現するには必須科目のひとつなのです。
アルミサッシの引き違いのこの部分が隙間をつくる弱点ですが、
大きな窓が必要なパッシブな住まいでは引き違いが似合います。
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階段の手すりは建築基準法で義務付けられています。
高さは階段の段板に手を付いても?まれるような高さにしておきます。
そして端部はご覧のような形状にしておきます。
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ドアに嵌め込まれた換気部分の操作もやはりメーカー製品はさりげなく収めてあります。
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住まいの引渡しの日です。
ほとんどの手直し工事が終了してから、
機器類の取り扱い説明書や保証書などと大切なキーを整理のうえお渡しして、
同時に建設会社からの引き渡し書を発行してもらいます。
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最後はパッシブ空間のセンターの画像です。
内部各所の温度変化の様子をデータロガーという機器で一定時間間隔の温度データを、
1年間に渡り取らせていただいています。
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