太陽高度の高い夏には「日射遮蔽」といって、室内に差し込む直射日光を遮ってやることが、
空調で冷やされた室内の冷気の温度を保持する条件のひとつです。
これを支えるのが建物の断熱性能です。
歴史ある建物の部材「庇」が日射遮蔽には大きな役目を担っている最も経済的手法であるという、
村の長老に聞けば「当たり前だろう」と叱られてしまいそうな身近でシンプルな考え方である。
「断熱性能の大きな正方形の板を2枚折にして、
ボックス状の生活空間の上部から被せてやり、
外壁から4方にはみ出す庇部分が日射遮蔽として有効にはたらくように
その寸法が計算されているということです。
庇の出を一生懸命計算する労力の方が、エアコンを何台か買うよりずっとエコ的発想だとは感じませんか?
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2階子供室からの画像です。家族が集う様子が見えるようになっています。
インターホンなんて使わなくても「オーイご飯だよー」で充分なんです。
常に家族の一員なんだという認識を住まいにも埋め込む子供教育が大切ですよね。
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上の画像の内部が右の画像です。
平面的な部分はそんなに広くはないのですが上に伸びる空間が用意されています。
正面に見えているのが小屋裏へ登ってゆくタラップを掛けるためのステンレスバーです。
小屋裏が広く設けることができるのもこのプランの面白さなんです。
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この画像は上の部屋に対称な位置にある長男さんの部屋です。
確かにこのご長男と次男さんとの部屋は離れているのですが、実はつなっがっています。
どうしてでしょうか?
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小屋裏から眺めた次男さんの部屋です。
こんな空間の広がりは屋根面で断熱するこの工法ならではの醍醐味ですよね。
おまけの小屋裏空間はいろいろな用途に生かせますし、夏場の熱気を外部に逃がす空間でもあります。
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建物のセンターに位置する居間上部の吹抜けは2階の廊下からも望めます。
透明のアクリル窓から向こうに見えているのは冬の日射を取得する高窓です。
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