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《所在地》 岐阜県垂井町
《工事種別》 増築改修
《1階床面積》  191.91u
《2階床面積》  70.13u
《延床面積》 262.04u
       (79.4坪)
《施工》 三柏
 
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  トップ家づくりのプロセス>粋な伝統数奇屋>一部解体、残存部の現況、基礎の補強
これまでに設計してきた住宅や建築の家づくりプロセスを紹介します。
 
  
粋な伝統数奇屋






一部解体開始

2010年5月29日

木造の伝統的な工法で残ってきた貴重な存在の住宅です。

全体を解体後に新築しても現状で残されているほどの円熟した木材が揃うことは考えられない、

庭園とのマッチングを考えてもあまりにももったいない。

ということで、多少の困難はあっても、東の設備部分が集中する部分は解体して現代風にアレンジ、

外観全体もリニューアルします。

この日は解体の開始の日です。











足元の状況

2010年5月29日

解体の日に建物の耐震上最も重要な足元の状況を確認しました。

写真の位置は水周りから離れた位置ですが、床下は防湿コンクリートが打たれていたこと、

もともと床下が乾燥している土地柄であること、

外周土台下は伝統工法にありがちな束石基礎ではなくコンクリートの布基礎となっていたこと、

土台の腐りもほとんど無かったこと、通し柱の脚部も腐朽が進んでなかったこと、などなど。

これならば耐震補強をすれば充分延命が期待できそうであることを確信しました。

そんな解体の一日でした。

しかし私の思いをよそに建築主ご夫婦は荷物の整理でお忙しそうでした。











玄関、居間部分の小屋組

2010年6月2日

解体で現れてきた東面下屋部分、改修後は玄関と居間となる部分の小屋組です。

屋根の野地板を受ける垂木から下の、母屋、梁は丸太組となっており、通し柱、

管柱はじめ個々の材料の寸法は現代の木造に比べると頑丈に組まれています。

構造計算をやっていると見えてくる当たり前のような事実ですが、

部材のボリュームが大きいことは耐震性を確保する上での間違いの無い第一条件です。

計算上の合理性が成り立ってもこれに勝るものは少ないようです。

左下に見えるケヤキの化粧の梁は建築主さんの思い出の象徴、

残してほしいという希望もあり新しい玄関の内装を飾ることになっています。

ケヤキ材が時間の経過を経て美しく変化したものが多く見られるのも伝統工法の特徴です。

 













解体残存部分

2010年6月17日

解体したのは東側の水周り部分を中心に時代の流れで古くなって一番更新の必要のある部分です。

新しく増築するのは浴室、洗面所、トイレ、ダイニングの一部、勝手口などで、

残存部分の東と北側を取り囲むように接続します。














既設の土台と基礎

2010年5月29日

既設建物の土台と基礎のアップ画像です。

ご覧のように土台には保護塗料がすでに塗布されており、基礎はコンクリートになっております。

建築主さんによれば、以前床を上げて床下一面のメンテナンス工事を行ったことがあったそうです。

先代のお父様は建築を業としているわけでもないのに賢明な方であったことが窺い知れます。











基礎の補強

2010年6月17日

玄関脇の通し柱の根元の状況です。

この根元全体に渡り鉄筋コンクリートの土間を作って、金物にて足元からアンカーする計画です。

南面の広縁下部の状況です。

既設の基礎コンクリート部分の脇を掘ってありますが、

ここに角型の地中梁配筋をしてコンクリート打ち込みます。

柱の根元と同様に金物にてアンカーします。













基礎補強工事

2010年6月23日


既設建物東側の居間となる部分の既設の基礎は、既設基礎を解体の上コンクリート基礎を作り直します。

既設の建物を浮かした状態で基礎を差し込むような工事ですが、

耐震性能を確保するためには重要な工事となります。

7月8日の上と同じ位置の配筋工事の状況です。

新築のべた基礎と同じように全面をコンクリート耐圧盤として、

その立ち上がりに既設の柱を金物で固定してゆきます。 












 

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