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《所在地》 岐阜県垂井町
《工事種別》 増築改修
《1階床面積》  191.91u
《2階床面積》  70.13u
《延床面積》 262.04u
       (79.4坪)
《施工》 三柏
 
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これまでに設計してきた住宅や建築の家づくりプロセスを紹介します。
 
  
粋な伝統数奇屋





井戸の架台

2011年3月8日

ヒノキで作った井戸の架台が現場に運び込まれてきました。

上に載るのは一世代前の手漕ぎ形式で曲線がクラッシックな井戸ポンプですが、下は木製にしてあります。

モチーフは日本の城跡に残されていた井戸の架台でした。

製作は仕上がりが緻密になるように大工さんではなくて家具工事として家具工場に発注しました。

 









居間の欄間

2011年3月8日

左官屋さんが塗り下地の調整をしている上に扇のようなデザインの欄間が見えています。

この欄間は玄関と居間の両側から見えることとなり、その上の木造の軒裏をモチーフにした

勾配天井も同じく玄関から居間に向かって勾配で上っていくデザインになっています。

設計図ではこの勾配天井が居間と玄関の両側から見えるように

欄間部分はトーメーの硝子を入れる計画になっていました。

こちらは計画通り取り付けられますが欄間の下にはアッパーで

欄間と天井を照らす照明が取り付くことになっています。

建築主さんは居間と玄関が一体感の演出よりも伝統工法の象徴的な格子の通風できる

欄間をここに配置して欲しいという思いが強かったようです。

結果的にはアッパーの照明は建築主さんの意図の反映を強調するようなデザインに変更されたのです。

欄間の扇の一部を切り取ったような形は設計者のプランを取り入れていただきました。

左官工事の下地が進行する中では打ち合わせでの決定事項が現実化してくる楽しみもあります。









 

大黒柱の威厳

2011年3月8日

左官工事の下ごしらえが続く中、大黒柱の1階部分がこんな形で残ることになりました。

リフォーム前の大黒柱の位置は廊下の一角、台所の前でしたが、

居間が建物の東側端に移動したことによりご覧のようにより

以前より明るい居間と階段吹き抜けの隅に配置されることになります。

居間の方向に両開きで透過度のある縦の格子戸を大黒柱の前に取り付けて、

居間へ開放する場面と閉じて階段室から中廊下への通路を確保しなければならない場面の

両方の使い方を目的にしています。

古いケヤキは全然古くありません、伐採される時点で樹齢が150年であれば

150年以上強度を発揮しています。

杢目も加工直後の大黒柱よりはるかに美しくて、四方を化粧で見える状態にしたいという

思いは自然と強くなってしまいます。











 

書斎の天井

2011年3月8日

3月8日の「左官工事下地シリーズ」が続いています。

建築主さんの書斎となる場所は改修前には「応接室」でした。

過去の一時期にはこの地方の伝統工法の住宅に客間として「応接間」という

洋風の部屋を作ることが流行しました。

和室のように土壁にジュラクを塗り真壁納めにしない、

大壁の納めにする洋間仕上げで台所やキッチンなどとは違う銘木の突き板や布の

クロスのような特別に良い材料を使い、洋風のシャンデリアを吊るし、

入り口のドアは無垢のヤマハのドアといった仕上げがよく見られた時代がありました。

「応接間」を作ることは一つのステータスだったのです、

私と同じ年代からそれ以上の建築士は懐かしさを覚えることでしょう。

この部屋も他の和室とは別世界のように「洋風」だったのですが、新しい居間との違和感を消すために、

そして強度上取り去ることの出来ない既設の丸太を残したまま天井の低さを感じさせないために、

ご覧のような細工をしました。

モチーフは和風の竿天井のイメージです、ちょっと苦しいですか。











 

屋外の機械たちにも気遣いを

2011年3月10日

建物周りの整備も終了してきてエアコンの屋外機や給湯のエコキュートの設置の準備が

進められています。

北庭の犬走りに設置されることになっていたエアコンの屋外機、

ここにもちょっとしたアイデアが生かされています。

この地方の冬には、この北庭にも雪が積もって長時間解けないこともあります。

現場監理の経験上感じるのですが、

ちょっとした工夫でも意見が出なければほとんど実行されないことではないでしょうか。

打ち合わせの中で出てきた屋外機の設置位置を雪の積もる高さより高くしておくということです。

ヒートポンプの屋外機は最近ではその設置方法によって電力の消費量をも左右する

注目のポイントでもあります。

東面のエコキュートとヒートポンプの屋外機については日当たりもよく雪の心配も少ないため

埋もれることはないのですがそれでも深い軒下に納めておくという、

考えてみれば常識的なことを意識しておくことが大切だと思います。

 












水周りも爽やかに

2011年3月15日

トップライトのある洗面所前のホールも仕上がってきており、

クリーニングを出来るところからはじめられています。

この部分には脱衣室兼用の洗面所や浴室、その西隣には洗濯室や物置棚に漬物置き場、

北庭へ出る勝手口、その外には蔵に通ずる通路と水周りが集中させてあります。

実生活ではどうしても湿度の高くなり汚れやすくなる場所でもあります。

プラン上においても昼の光を入れる窓を配置しにくいこともあり、

だからこそ風を入れることと光を取り入れるこうしたトップライトを取り付けることにしています。

思っていた以上に明るさがあって満足の現場監理の日でした。

 





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