家相が気になる方に一言書きます。
こんなときのアドバイスによくありがちなのが、「それは迷信ですから気にする必要ありません。」
という答えそうなのですが必ずしもそうは考えていません。
家相というのは、高校時代の世界史の授業中、居眠りをしていなかった方ならば、中国の歴史で蒙古民族の度重なる襲来に万里の長城ができたこと、当時の中国からはその方角が「東北」であり、その方向が家相の「鬼門」であること、ここでその復習をするつもりはありませんが、このくらいは誰もが知るところです。
もしあなたが何らかの事情から宗教的に信ずる意志があれば、仕方のないこととはいえその方面の先生の意見を鵜呑みにするのは設計者としてたいへん残念です。
なぜならば、そのご指導により諦めなければならないことが多すぎるからです。
もし鵜呑みにするつもりがなければ、別の意味で中国3000年の歴史はあなたの味方になってくれます。
つまり家相にはいくつかの合理性が隠されているからです。
たとえば、敷地内の北側は南側より高い方が通風がいいでしょう、
お仏壇がトイレのドアを開けても見えない方がいいでしょう、
三角の敷地は計画が難しい、
親の敷地内に子供の家を建ててはうまくいかない(?)、4.5畳の部屋の多い家は使いづらい、等々・・・・
長くなりますのでこれくらいにしますが、これらはすべて「家相秘伝集」では凶であり現実にも納得できる部分があります。
すべてが迷信ではない先人たちの経験に裏付けられた知恵もたくさん隠されていますので、私自身も計画を進める上で、無視しないでその知恵を覗き見ることにしています。
あなたも私のような方向から家相を眺めてみてください。
このあたりのことは、ちょっと古い話ですが「清家清」さんが「家相の科学」と言う本を著しておられます。(あの清家篤さんのお父様です)
実はこの本を大学時代に読んでおり、それを今でも大切に保管しています。
ちなみに、古代の中国人はバリヤフリーをすでに推奨していました、「床の段差は大凶」だそうです。
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