よくぶつかる問題です、よく質問される内容です。
建物を計画される場合、コストを最優先にしたいケースとそうでないケースが存在します。
中にはコストを最優先にしないでどうするの?とお思いになる方がいらっしゃるかも知れませんが、実際はコストが優先順位として2番目というケースが多いのではないかと思います。
ましてや現時点の景気動向において妥当な金額というのは当然のごとく気になるわけです。
ところが正直なところ、これが間違いないという適正な工事費の設定法は存在しないのが実情のようです。
冗談ではなく、建築コストの専門家もそれを「何年研究しても判明しない」と、私たち建築士が参加する講習会では言っています。
結局のところ、私は過去の多くのケースから割り出されてくるデータから検討を加えて、基本設計段階での予算表示に使用しているという方法をとっています。
物価には生産コストや流通コスト、時価などと共に地方性という要素もあります。それらを踏まえたうえで、過去の経験した監理現場の請負金額の内訳データから抜き出しているということです。
逆に、コスト専門家や国の研究財団法人に「確かな数字を出す方法はないよ」というお墨付きをもらって、自分なりの方法に確信を持ったということです。
念のため、参考までに(財)建設物価調査会という機関を紹介しておきます。
こちらには「JCBI」という全国版の建物別マクロな価格情報を無料で提供してくれるページもあり、リアルタイムな統計値を得ることもできます。
納得できる数字を探してみてはいかがですか、やっぱり建築主ご自身の工事内容にフィットするものは見つけずらいのでは・・・・・
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