街のなかに自分の手で、ノートにチェックマークをつけるように目印をつけたい、
そんなつもりで創らせてもらった建物ばかりを集めてみました。
それぞれが、街のこの場所にはこんなのが建っていて欲しいと思いつつ創りましたが、
決して建築主さんの希望を無視していません。
心の隅ではやはり建築設計屋のマスターベーションかなと思ったりしますが、
マーキングすることにより、育ててくれた街を逆に育てることに繋がってほしいと考えています。
フィルム画像で画質が良くないですが、この方が歴史を感じて、気に入っています。
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この建物は「レゾン」というアパレル工場です。
岐阜はアパレルの街としての顔があるのをご存知でしょうか?
建築主さんはオシャレ感覚の理解できる方でしたので、女性に気に入られそうな
デザインのものをめざしました。
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上の建物は「いげたや」という呉服のお店です。
「扇」「紅白」「正装」という言葉を頭において眺めてください。
それらの言葉がちりばめられているのに気が付かれましたか。
嬉しかったのは、この建物が売り上げに貢献してしているのを竣工後に教えていただいたことです。
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いげたやさんの2階展示場
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この建物は私の街でも老舗のお菓子屋みわやさんです。
揖斐川町の人のほとんどが、おじいちゃんおばあちゃんの代から慣れ親しんできた店で、
街の中心部にある交差点に位置しており、バックに見える山には城跡があります。
屋根の形状はそれを意識しています。
もちろん、新作和菓子のみでなく、ケーキの売り上げもあがったそうです。
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みわやさんの玄関から中庭を見る。
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W邸は古い友人の邸宅、彼と知り合ったのがきっかけとなって、
多くの友人にめぐり合えることになってゆきました。
まさに思い出ポイント。
大垣市の東部、田園美しい地域に静かに建っています。
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W邸は木工事の奥深さに気づかされて建物でもありました。
数奇屋という枠が寛大で寸法という要素が大きく影響していることも。
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これはお寺の庫裏です。
私の家系が代々お世話になっているお寺です。
住職は私が設計の仕事をしているのを知っていて、
伝統工法の庫裏が多い地方にありながら、何故か私の好きな
数奇屋風の軽いデザインの庫裏にしたいという要望でした。
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これは同じく鉛筆画の提案パースです。
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